
『遊歩:ノーボーダー』
2024年/104分 撮影/淺野由美子 藤野知明 武田春乃 編集/藤野知明 淺野由美子 制作/藤野知明 監督/淺野由美子
私はある集会で安積遊歩さんを知った。 彼女は車椅子で現れ、愛と性について語った。 「私は好きな男性ができたらすぐ告白する。『愛しければ奪ってでも』という言葉も好き」 どうしたらこんな生き方ができるのだろう?
1956年福島県生まれの安積遊歩さんは、骨が弱いという特徴がある。 未来に絶望し、自殺未遂をするまで追い詰められた。 しかし19歳で障がい者運動を展開した脳性麻痺者の組織「青い芝の会」と出会い、27歳でアメリカに留学しフェミニズムに触れる。 遊歩さんは「私の身体は美しい」といい、「本当によく生きてきた」とも言う。 自らの人生をばっさばっさと切り開いてきたパンクな女性のシスターフッド・ドキュメンタリー。

『アイヌ先住権とは何か?ラポロアイヌネイションの挑戦(仮)』
撮影・編集/藤野知明 淺野由美子 制作/淺野由美子 監督/藤野知明
裁判を通して北大、札幌医大、東大からの遺骨返還を終わらせた浦幌アイヌ協会は、現在、日本政府によって禁止されている川での鮭漁に目を向ける。同様に鮭を獲って暮らしてきた「サーモンピープル」と呼ばれるアメリカ先住民との交流を通して理解を深め、先住権の確認を求めて日本政府などを提訴した。先住権を認めようとしない政府にたいする挑戦が始まりました。現在、撮影中。

『どうすればよかったか?』
2023年/102分 撮影・編集/藤野知明 淺野由美子 制作/淺野由美子 監督/藤野知明
1983年頃、24才だった姉に統合失調症の症状が現れた。しかし姉も両親もそれを認めず、精神科を受診しなかった。8歳年下の弟である私は両親の判断に疑問を持つが、解決できず就職で家を出た。その後、姉は引き籠るようになった。2001年から私は帰省の際に家族の記録を開始し、姉や両親と対話を重ねた。やがて両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込め始めた。20年にわたる家族の記録。
山形国際ドキュメンタリー映画祭2023日本プログラム

長編ドキュメンタリー『アイヌプリ埋葬・二〇一九・トエペッコタン』
2021年/64分 撮影・編集/藤野知明 淺野由美子 制作/淺野由美子 監督/藤野知明
葛野次雄さんは同胞のタナヨさんをアイヌの伝統的な土葬でコタンの土に還し、天空へ送った。
東京ドキュメンタリー映画祭2021 民俗・人類学部門 準グランプリ

長編ドキュメンタリー『カムイチェㇷ゚ サケ漁と先住権』
2020年/93分 撮影・編集/藤野知明 淺野由美子 監督/藤野知明
紋別アイヌ協会会長の畠山敏さんは先住権を根拠に知事の許可がなくても藻別川でサケを獲る権利があると主張し行動を起こした。
東京ドキュメンタリー映画祭2020 特集映像の民族誌入選

長編ドキュメンタリー『とりもどす』
2019年/100分 撮影/藤野知明 淺野由美子 大井博一他 制作/淺野由美子 監督/藤野知明
研究者によって墓地から先祖の遺骨を持ち去られた浦河、紋別、浦幌のアイヌの人々が提訴した。なぜ研究者はアイヌ墓地を掘り起こしたのか?
東京ドキュメンタリー映画祭2019 長編コンペディション入選

短編ドキュメンタリー『八十五年ぶりの帰還 アイヌ遺骨 杵臼コタンへ』
2017年/25分 製作/コタンの会・北大開示文書研究会 撮影/藤野知明 淺野由美子 大井博一 監督/藤野知明
研究者によって墓地から持ち去られた先祖の遺骨を、子孫のアイヌの人々が取り戻し故郷の地に埋葬するまでの軌跡。
札幌国際短編映画祭2018北海道セレクション入選

MV『JENAGURU LIVE IN JAPAN @ SAPPORO』
2015年/58分 製作/ジャナグルアートセンター 撮影/藤野知明 淺野由美子 枇本享洋 石田志郎 監督/藤野知明
34年前にジンバブエに移住した高橋朋子さんは子供たちが伝統音楽を学ぶ機会を作り、毎年日本で演奏旅行を行っている。アフリカの可能性を感じさせるジャナグルの熱いダンスをご堪能あれ!

MV『JENAGURU HOSO』
2014年/7分 製作/ジャナグルアートセンター 撮影/藤野知明 淺野由美子 枇本亨洋 監督/藤野知明
昼下がりの喫茶店。退屈そうな客。そこへジャナグルがやってきた…。ジャナグルはジンバブエの歌とダンスのチーム。ホソは馬の動きを表現したダンス。シアターカフェ大開放祭(2020年/名古屋)